ゴッホとゴーギャン展(東京都美術館)
ゴッホとゴーギャン。二人とも説明不要な超メジャーな画家。そんな二人が交流があって、一時期、同居しながら制作にいそしんだこともあるというのも有名な話。
この展覧会は、そんな交流をテーマにしたもの。ゴッホ、ゴーギャン単体では、何度も開催されていると思いますが、今回のようなテーマのものは珍しいのではないでしょうか。
二人の作品を並べて観賞すると、改めてその画風の違いが鮮明になる。
同じ風景を描いているのに、まったく別の風景となってしまう。
写実的に描くゴッホと、インスピレーションを大切にするゴーギャンというイメージ。
それがどちらも強烈な個性を放っているために、並べて観るとどこか相容れないものを感じてしまいます。
二人の同居は、有名なゴッホの耳切り事件によって結局2ヶ月しかもたなかったですが、
それもなんだか納得してしまうくらい。
ただ、共同生活は上手くいかなかったものの二人の繋がりが切れたわけではないのです。
実際、手紙などでの交流は続き、ゴーギャンは、ゴッホが死んだ十数年後に、当時在住していたタヒチにわざわざひまわりをとりよせ、
ひまわりの絵を描くんですね。ゴッホが好きだったひまわりの絵を・・・。
その絵が、この展覧会の最後に展示されているのですが、
二人のストーリーをインプットした上で、この絵を観賞すると、一段と胸にせまるものがあります。
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