旅とアート、ときどきゴルフ

旅行、アート、本などについてをメインに、ときどき初心者のままのゴルフについて、素人目線で綴っていきます

太田市美術館・図書館:開館記念展「未来への狼火」

勝手に進めている北関東シリーズの最終回は、オープンしたばかりの太田市美術館・図書館。そこで開館記念として開催されている「未来への狼火」

今回は、どちらかというと建物を楽しみに訪問しました。建築家・平田晃久が設計を担当した建物は、想像していたより規模は小さいですが、白い外壁と、屋上などに植えられた緑にコントラストが美しいです。建物名どおり、美術館と図書館としての機能に加え、1階にはカフェも併設することでより集客にたけた機能も要しているように感じました。

夕方に訪問したため西日が強くて、全体が入る写真が撮れなかったのが残念ですが、

構造としては、5つの箱型の建物の建ち、その周りをスロープのように外壁が螺旋状がつないでます。
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ですが、恐らく外から全体像を把握するのは難しいです。それより、中の入ると美術館の展示室や図書館の書架をつなぐ形で、階段やスロープでつながれている感じが体感できます。美術館の展示室をでて、歩いていると図書館の書架となっていたり、調べものなどができる机となっていたりと有機的に使用されており、それらが繋がることで、ちょっとした迷路のような感覚に陥ります。
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全体的に、太田市、および群馬県出身の作家か太田市にちなんだ作品を集められていました。最近、芸術祭などでよく拝見する淺井裕介さんの作品は、地元太田市の土を利用して描かれた壁画。石内都さんは、両親の出会いが太⽥市創業の企業だったそうで、そのお母さんの遺品を撮影した「motherʼs」シリーズが展示されていたのですが、そこからは土地に根ざしたつながりみたいなものを感じました。

美術館としては、展示スペースが少ないので大型な展示会の開催は難しいと思いますが、この場所、この建物に合った企画展を開催していってほしいと思います。

とはいえ、この建物、太田駅のすぐ目の前に建っているのですが、その駅前の寂れぐらいに、ちょっと驚きました。太田市美術館・図書館以外は何もないぐらい。太田市は、自動車会社スバルの城下町ですから、車社会なんですかね。

折角素敵な施設ができたので、ここを起点に活性していければよいですね。